フランス・パリ郊外で見つけました、アンティークのムスティエのウォールプレート。
「à la Bérain」アラベラン装飾で中心人物がいて回りに左右対称のアラベスク模様
エッジの花リムのボーダーラインが特徴的です。
サイズ
w24xh3cm
ムスティエ焼きの始まりは中世の時代、始めは釉のかかった自然な焼き物で、緑と茶色の色合いのみでした。
イタリア人修道士のピエール・クレリッシー(Pierre Clérissy)が1670年代から、ムスティ・サント・マリー村で陶工として定着し、白いエナメルの秘伝を伝えたことで、現代のようなムスティエ焼きが出来上がったと言われています。
ルイ14世の時代に、財政難に陥った王宮は金と銀の食器から経済的な陶器に変更する為、ムスティエ 焼きに目をつけ、王宮から命を受けたムスティエ焼きは名声を得ることとなりました。
しかし、イギリスの硬質磁器の流行により、1830年には全ての工場が閉鎖に追い込まれ
その後2世紀に渡りムスティエ焼きは眠り続け、1927年についにマーセル・プロヴァンス(Marcel Provence)の手によって復活を果たします。